【★3】26年

 

まだ解決せぬ事件にスポットを当てたアクション

あらすじ

1980年5月の光州であった事件に係わったヤクザ、国家代表射撃選手、現職警察、大企業の代表、私設警護社の室長が26年後の事件と同じ日、虐殺の主犯である“その人”を断罪するために暗殺作戦を繰り広げるアクション復讐劇。


 

まだ生きている人間を題材にしている「攻めた作品」

私と同じく歴史や、国際問題に疎い方はおそらく「光州事件」と聞いてもピンとこないと思うが、これは韓国で実際にあった歴史的事件に紐づく作品になっている。

※光州事件についてはコチラ(Wiki)

この事件の主犯と言われているのが全斗煥という人物なのだが、この人物は実はまだ生きている(2020年4月29日現在)

映画の中で、明確に名前が出ているわけではないが、「その人」と称し、そっくりな俳優さんを起用しているので、誰がどう見てもモデルは明らか。

そしてこの事件、驚くことにまだ裁判中だという。
そんな人物を題材に映画にしているのは、なかなかに攻めた内容であったと思う。

 

大事なシーンでのテンポの悪さが気になる

注意:ここから先はネタバレあり

光州事件の26年後に、集められたメンバー。

それぞれが事件で家族を亡くしていたり、軍に所属し殺したくもない市民を殺させられた経験があったりと、彼らは26年たった今も、この事件の主犯と考えられる「その人」への恨みの炎を燃やし続けている。

この作品、ストーリーは設定に全て詰め込まれている程度の内容で、おおかた想像通りの展開になります。

集められる→仲間内で揉める→勝手に動くやつ現れる→失敗する→裏切るやつでる→混乱したまま暗殺計画実行→果たしてどうなる

ですね。
もう何回も見たわこの展開って感じで安定感はあります。

 

しかし、問題は安定を1時間半耐えてやっとたどり着いた「計画実行」のシーンに山積み…。

 

 

まず大企業の社長であり当時軍部に所属していたおじさまキム・ガプセと、その養子の息子(事件で両親を亡くしている)が、ターゲットの屋敷に「プレゼント(銅像)」を持って出向きます。

いろいろ疑われながらも、屋敷内部の人間と繋がりを構築していた彼らは、なんとか屋敷内に潜入することに成功。そして、ついに”その人”の前へと案内されます。

おじさまガプセ、やっとのこと辿り着いたので「ここまで来るのに26年かかった」と、熱い想いを語り始めます。

話を聞くうちに「何が言いたいんだ貴様!」と語気を荒くする”その人”。

「私は悪くない」そう主張し続けるその人の言葉に、ついにおじさまガプセがブチギレて、銅像の底に隠していた銃を取り出します。

そして更なる怒りの言葉なげつけます。

「謝罪しろぉ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はよ撃てぇ。

なんで喋るねん。銃まで取り出して、そんなに騒いだら絶対警備のやつくるやん。
はよ!はよ!はよ撃てって!

 

 

そして、”その人”は銃を向けられてこう言います。

 

「私は特殊訓練を受けているんだ。そんな銃くらいで驚くと思うか!」

 

 

 

え、そこ!?

そこ!?びっくりしてないよアピール!!?笑

ほんではよ撃て!!!!!
特殊訓練うけてるやつが喋ってるぞ!銃口向けられてるのに!笑
いけ!いまや!はよ撃て!!笑

 

 

そんなこんなでグダグダの時間を過ごしたおじさま。
意を決して放った銃弾は、しっかりと当たらず。


特殊訓練受けたやつの避け方かそれが

銃声がなったので一気に警備の人間たちが動き出します。

 

 

しかし、暗殺メンバーも馬鹿ではありませんでした。

こうなることは予測範囲内(いやはよ撃てばよっかたからな)

第二の矢を準備していたのです。

 

リフトの上でライフルを構える女性シム・ミジンがいます。

この人、国家代表射撃選手で、もしもの時も想定して、外からも”その人”を狙撃してやろうと狙っていたのです。

そして、おじさまを取り押さえた”その人”は、意気揚々と窓に近づきます。

 

 

ミジンが引き金を引き、放った銃弾は…….

 

 

 

殺気を察知したのか、警備隊長が”その人”の盾となり、防がれてしまいます…..!!

 

 

ミジンさん、計画前に「逃走経路はいらない」とか「そんなことわかってる」とか、アドバイスくれてる人に対して、めっちゃ啖呵きるのに、普通に失敗。

 

んでまさかのパニックモード突入。

ひたすらライフルを連射しまくります。

しかし、撃ち続けても、もうターゲットに弾が届かないことに気づいたミジンさん。

やってもたモードで次は絶望感たっぷりでへたり込みます。

 

どうやらメンタルが弱い。

これ多分、国家代表選手に選出されて大会出ても多分勝てなかっただろうねと思ってしまいました。

そうこうしてるうちに屋敷内は大パニック。

銃撃戦にまで発展します。

しかし、その時

 

なんと…!!!

 

“その人”が….!!!!!!

 

窓付近に立っているではありませんか!!!!!!!!

 

チャンス!チャンスや!
今ならいけそうやぞ!狙えるぞ!

ミジンさん!準備して!!!銃構えろぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ凹んでるぅうぅぅうう!!!!!!!笑

なっが!凹むのなっが!屋敷内でまだ仲間戦ってるのに!

こいつ代表選手には向いてないっす!!!!!

 

 

 

 

 

 

ということで55点。

 

 

 

ちなみになんと2020年のこのタイミングで光州事件の裁判に進展が出ています。

https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020042701002427.html

虐殺とも言える事件として扱われているようですが、被告側の出張は一貫して「自衛のためにやむなく銃撃した」だったのですが、ヘリでの銃撃を行ったのではないかという議論がおきており、このヘリでの銃撃が立証されれば「自衛だった」という主張が崩れるため”その人”のモデルの人物に有罪判決が出る可能性があるそうです。

 

 

管理人

ただこういう映画があるから知れる歴史もあるので、考えるきっかけをつくるという意味ではすばらしい映画だと思います