天才同士のバトルは一切なし!見どころは泥沼の足の引っ張り合い
あらすじ
死神が落としたノートを駆使し、悪人を葬り去る闇の存在となったライト。だが謎の名探偵の出現と、1人の同級生の存在がその運命を大きく変えて行く。
全く魅力を感じない主役
注意:ここから先はネタバレあり
日本の超人気漫画が原作。
日本内でも映画化やドラマ化されているので、おおよそのストーリーや設定はみなさん知るところかと思うが、その物語の見どころは天才的頭脳を持った主役が、色々な危険にさらされながらも「キラ」として、世界の神になろうとし、名前を書かれれば死ぬという死神のノートを使って多くの殺人を犯していく過程にある。
そして、その天才を止めるために、天才探偵が立ち上がり、壮大な頭脳戦へと展開されていくといった調子だ。
しかし、今作の主役であるライト・ターナーは天才ではなく、いたって平凡な青年。
そのライトがノートを手に入れ、彼女のミアとノートを駆使して、世界の犯罪者たちを罰し始めるという流れだ。
ライトは、途中何度も力に溺れながらも「それはやりすぎ」とか「そんな理由で殺しちゃダメだ」とか、ミアの凶行を防ごうとする。
つまり今作のキーパーソンはライトよりもクレイジーモードに突入したミアなのだ。
ゆえにライトは終始振り回されるだけのヘタレなのである。
ノートの切れ端盗まれて、勝手に色々殺されたりと本当にもう頭が悪いのだ。
ゆえに
魅力皆無。
原作のライトを見習え、ライト・ターナーくん。
原作の夜神月(やがみらいと)君は、そのキラキラネームに負けじと、ものすごい強烈なカリスマ性を振るっていた。
自分にしかできないと豪語し、犯罪者は皆殺し。世界の神になろうとしたんだぞ彼は。
見ろ主役なのにこの顔を。
こんな顔できる?笑
これ主役だぜ?笑
それに比べてなんだ君のその表情は
恥を知りたまえ!
主役を天才ではなく「すぐに考えがコロコロ変わってしまう凡人」にするのは、ある意味リアリティがあるような気もするが、そんなこと言い出したら普通の精神状態のやつはまず犯罪者だからといって400人も殺さない。
リアリティって何かね。ライト・ターナーくん。
天才対天才の頭脳戦、一切なし!!!!
前述したようにライト・ターナー君はアホだ。
ゆえに原作で最も見どころとされている天才探偵Lとの頭脳バトルは、起きない。
だってアホなんだから。
天才探偵と勝負になるわけがない。
ゆえにアホ丸出しの行動、アホ丸出しのミスで、どんどん追い詰められていく。
天才探偵Lに追い詰められるにもほどがあるほど追い詰められたターナー君
しかしこの天才探偵Lも、今作ではなかなかにアホだということが徐々に判明する。
天才の推理はこうだ。
①最初の殺人は中継を見て、その犯人を殺している。中継の放送範囲内にキラはいる。
※このSNS時代にその発想やばい
②犯罪者のデータを知りすぎている、キラは警察関係者だ。
※超能力で殺している!とかいうてるくせに、そこは超能力でデータ見られてるって思わないのね
③キラを追うFBIは皆殺しにされた、だけどライトの父だけはキラを追っているのに殺されていない、だからキラはライトだ!
※こいつはもうええわ、殺さんでも。って思ったかもしれんし、かく乱のために泳がせた可能性もあるよね
これで一気に天才探偵Lはライト君に詰め寄ります。
「お前やろ?犯人」と。
んでそこで顔まで見せます。
「殺してみそ」と。
なんでそんなことするん!!!!!
顔みせたら殺されるかもしれんやん!
危ないやん!なんでそんなことするん!笑
しかも、その後、ライト君は顔を見たので「L殺そう!」つってLの本名調べを始めます。
しかもしかも、本名を知るためにLの助手であるワタリに目をつけます。
そしてライトはノートにこう書きます。
『ワタリはLの本名を明かしたくて仕方がなくなる』
そう書き込まれたワタリは、ノートの力で自分も知らなかったLの本名を調べ始めるのです…!!!!!
おいー!!!!
天才探偵ぇえええ!!!!!!
お前の顔みせでトラブルが起きとるぞぉおおお!!!!!!!
しかもワタリって本名やったんかーい!
フルネームじゃなくてもノート効果あるんかーい!
名前公表してる助手を平然と表舞台に立たせてたんかーい!
てんさいぃ〜涙
で結局、ワタリは死ぬし、Lの本名わからんし、ミア暴走するし、でよくあるアメリカ映画の「最後一気にごちゃる」パターンに突入。
天才探偵は助手殺されてブチギレ、パトカーで街中めちゃくちゃに暴走してライトを捜索、さらには銃片手にライトを追っかけ回す始末。
どこが探偵やねん
あぶ刑事か!笑
アホとアホがアホに振り回されてアホになる泥沼映画です。
ということで32点。
管理人